DIY擁壁・軟弱地盤強化におすすめのジオセル(Geocell)って何?

これから土地を自分たちで造成をしたり、擁壁をお考えの方でDIYで擁壁を作った方のページを参考にする方もかなり多くいらっしゃると思います。

 当社では今回自社購入の土地造成を行う際に土木の素人や休日でも時間にとらわれず、地盤強化や擁壁を制作する方法を探しておりました。

 その中でコンクリート擁壁や間知ブロック擁壁などいろいろな擁壁がある中で初めてジオセルを使った擁壁制作の実例を知り、どのようなものか調べていきました。

 そもそもジオセルとは工法の一つで一般的に高密度ポリエチレン製でできた帯状の製品を広げて展開し、広げた内側にできるハニカム状のセル(cell)へ土や砕石などの地盤材料 (GEO) を充填材として用い、それらを転圧することで高密度で高強度な簡易構造体を形成する工法とされます。

 実際の使用方法は「ひな壇土地 簡易擁壁と路盤強化対策としてジオセルを使用した実例」でもご紹介していますが、基本的には擁壁として使用するのであればジオセルを設置後、その上にもう一段積み重ねてあげていく事で簡易擁壁として使用することも可能になり、軟弱路盤の上であれば全面にジオセルを使用してRC砕石等の充填材を転圧することで強固な路盤を簡単に作成することもできます。

 このようなジオセルですが古くはアメリカ陸軍が海岸などの砂浜から上陸する際に軟弱地盤だと上陸が困難となるため、軍の簡易的路盤補強技術として確立した経緯もあるそうで、それが今では民間転用の技術として発展途上国などの路盤強化のための技術として使われているそうです。

 日本では正直あまり一般に知られていない工法の一つではありますが国内でも国土交通省などの土木・復興現場や高速道路の仮設道路脇の土壁補強で擁壁替わりに作成されたものなど国内でも事例があり、国内でも徐々に普及し始めている比較的新しい技術です。

 このような技術がある中で国内でもう少し目を向けてもらえるような形でジオセルを紹介できないかと思い、当サイト「ジオセル屋」を開設いたしました。

 もし、ある程度強度がある簡易擁壁の作成やぬかるみなどの軟弱地盤などを強化したい方がいらっしゃいましたら是非ジオセルを利用することもご検討いただければと思います。

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