当社で使用しているHDD物理破壊機は日東造機のクラッシュボックスという物理破壊機になりますが当社が導入している物理破壊機はHDDのみを破壊するための専用機となる為、SSDなどは適切に破壊することが出来ません。
その為、当社ではSSDは専用の破砕機を用いた上で破壊を行っております。
その上でこの設備でHDDを破壊した場合どのように破壊されているのか検証していきたいと思います。
この設備の場合は4本の穿孔ピンを油圧で押しつぶすことで破壊を行う方式になりますが外観上では穴が開いている以外、破損状況が分かりません。
そこで物理破壊後のはハウジングケースの上蓋を開いた上でプラッタの状態を確認してみます。
まず、3.5インチハードディスクは穿孔ピンでプラッタ部分を押しつぶし磁気ヘッドがついているアームも変形していることが確認できます。
上記でも記載してある通り、基本的に磁気ヘッドのクリアランスがシビアな製品ですのでアームが変形することで製品として致命傷なことが分かります。
また、ディスク自体も変形させることで平面性が重要なプラッタを元の状態に復元することが難しいことも分かると思います。
2.5インチの方はガラスプラッタの為、粉々になってしまい、実質的に復元は不可能だと思います。
このように三次元的に変形や破損させることで復元を不可能としているのがHDD物理破壊機の特徴だと言えます。
また、作業性を重視している為、大量の破壊にはHDD物理破壊機を使用したほうが早い為、人員をかけて自分達で物理破壊を行うよりも専用設備を使用することで適切に早く物理破壊を行う事が出来ると思います。